Greeで既にバトンを貰ってしまっているけれども、後日順々へと後回し。今日は、某R社主催のイベントへ参加してみた。個人的に、"自分プロデュース力"というよりも、ブログコンテストのほうが見てみたかったので気楽に行ってみる。まぁ、"自分プロデュース力"っていうフレーズそのものが某R社っぽい。MCにおちまさとで、ゲストにサイバーエージェント社長の藤田氏。
以下、僕が審査員になったつもり+審査員(上記二人とリクナビCAFE編集長様)のお言葉で気になったところのメモ。お題は、"アメブロでのアクセス数(?)を最大化させるようなテーマは何??"というニュアンスかと。で、イベント申し込み時にきっとかなりの数の猛者が申し込んで、フィルターにかかり残った5つの候補が5分という時間で競り合うイメージ。。
コンテストの詳細な様子は以下へ譲るとして、携帯にメモしたのは以下。
おちまさとと藤田社長が企画立案に気を使うポイントは、(1)一消費者の視点を盛り込むこと、(2)結果からの逆算、(3)暴走してみてのコンセプトの消失を回避すること、(4)こだわりとサービスの和は一定であること。
てなことで、今日のイベントを通じて、セルフ・ブランド構築のヒントをツラツラ書いてみたけれども実践は難しそう。でも、モノにした時は強い気がする、うむ。
(1) 枷異人
個人的には、言葉をちょいとヒネりを入れるコンセプトの立案過程に妙に親近感を覚える。曰く、"枷"が持っている"(1)人の行動を束縛するもの"と"(2)芝居で、演技を効果的にするために利用するもの"の意味を利用して、(1)から"(立案者の)こだわり"を、(2)から多くの人から目を惹くようなテーマの露出を続ける、異人=常人でない人の記録、というタイトルの意味があるそう。文章で書くよりpptで1枚で描写したほうがしっくり行きそう。具体的なテーマの一例として、"3ヶ月カレーを3食食べ続けた人の日記"とか。
僕もコンセプトを一発ドカンと打ち上げ花火で打ち上げて、「ふ~っ」と一息ついてその後がダメというのを社会人になって繰り返しているから、具体論を出して実行し続けることの難しさは承知していると改めて実感。後述するけれども、"奇を衒う"ことのリスクも併せて認識することができたと思う。あと審査員のコメントで妙に耳に残っているのは、「誰かのいる前で発表する際に、準備したものを見ながら話すのではなく、何も見ないで話したほうが実は本心での自分の言葉が生まれて、より伝わる。」的なこと。あとよくありがちで言われるのは、"初対面の対人コミュニケーションで最初の4分が肝心"の応用と言えるもの:イントロで相手へ植えつけたいメッセージを絶対に触れること。
(2) 浅草人間模様
視点とどういうインスピレーションでこのコンセプトが出てきたのかは明解だったと思う。立案者の方のバックグラウンド(東京に出てきて3年で、その東京に出てきた人の視点で東京の浅草の人間模様を紹介)からストレートに理解できた。
あと印象強かったのはpptスライド。(1) 背景は徹底的に立案者自身の写真と雷門の写真、(2) スライドには長い文章を書かない。1ブロックに主語+述語が最長。スライドにブロックを最小限にする。
藤田社長が言った中で印象が残ったのは、「テーマによって雑誌がベターな場合とブログがベターな場合がある」とのこと。たぶん集客度を力点においた場合は妥当な気がした。
(3) 三十次アイドル
立案者の方がサラリーマンでないからこそのオリジナリティが出ていたと思う。他の4つと異なり、鉄拳風のパフォーマンスで、スケッチブックに手書きの文字と絵で発表。あと、こちらもひねりあり:"三十次アイドルは、三十路を意味するのではなく、30回目のセレクションで残ったアイドル候補をブログアイドルとして輩出する場"としたこと。全部聞いてみたかったけど残念なタイムアップ・・・。加えて、プレゼンターのヴィジュアルにも気を使っていたのもオリジナリティあり。おち氏が言っていて頭にこびりついたのは"コスチュームで受けを狙うのはハードルを自ら高めている"とのこと。僕なりに咀嚼すると、"ビジュアルで興味を惹く時点で、観客の興味の焦点というか対象がより内容へ高まり、期待値が高まる"ってことかなぁと。
(4) ホメログ
一応今日の場で、最高の地位(とは、言っても"とりあえず書いてみてよ"と審査員に言われてしまっていた・・・。)を獲得した作品。コンセプトは、特定の個人や会社をひたすら褒める。褒める。褒める・・・。読んでいる人をポジティブな気分にさせるし、褒められた対象は間違いなくもっとポジティブになれる。これが勝因かなぁと。対比に出していたのが、今ブログで間違いなく流行している"実録鬼嫁日記"。これ読んだら、新婚さんに悪影響が・・・。という位置づけで旨いと思わされる。あとデザインとプレゼンターの雰囲気が見事に一致。デザインはppt起動時のあの白いスライド。フォントは黒で、きっとデフォルトのMSPゴシックを利用。テキストボックスの数は最小限に抑えて、内容は文章でなく、一言か主語+述語で抑える。あとプレゼンターの方の雰囲気は、物静かな穏やかな口数少なそうな印象を受けた。だからスライドからの視覚へ訴える主張と発表の口頭で聴覚へ訴える主張のバランスが最適化していたのかなぁと。
(5) 宇忠犬ハチ公飼育ブログ
僕が審査員だったら強烈にプッシュしたかったブログの提案。ブログでありがちな日常的な現象にブレークスルーを起こせる強烈な印象アリ。pptにあった文句は思い切り暗記してしまったけれども、"(ブログの魅力やプレゼンターの好意、楽しみを前提としながらも)「普通」の「個人」の「しょうもない日常」、「感想」ばかりが氾濫しているのでは?"や"...ブログはノンフィクションじゃなくちゃダメなんて誰が決めたのでしょうか?"、"ブログを「本」にするだけじゃつまらないと思うわけですよ!"とより問題意識を提起した上で、大きな付加価値を"(ブログのメインキャストである宇忠犬ハチ公を)キャラクターマーチャンダイジング"へ昇華させようと。他の4つと較べて視点が鋭かったのはビジネスの視点があったこと。発表中に収益と明確に言ったのはこれだけ。別にブログって個人の日記であると定義している人はいないけど、なぜかそうなってしまっている現状とは一線を画く点で新鮮味あり。
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