最近の帰宅がほぼ23時過ぎなのが現状でBlogのエントリーすらできない状況と。
で、備忘録がてらに記載してみようと。。最近苦しんだ1つのテーマとして、"Lower of Cost or Market"というのがあった。
Lower of Cost or Market (LCM) is an approach to valuing and reporting inventory. Normally ending inventory is stated at historical cost (what was paid to obtain it) but there are times when the original cost of the ending inventory is greater than the cost of replacement thus the inventory has lost value. If the inventory has decreased in value below historical cost then its carrying value is reduced and reported on the balance sheet. The criterion for reporting this is the lesser of the value of the original cost or the market value. Any loss resulting from the decline in the value of inventory is charged to Cost of Goods Sold (COGS) if non-material, or Loss on the reduction of inventory to LCM if material.
(Source: Wikipedia: http://en.wikipedia.org/wiki/Lower_of_Cost_or_Market )
今回は棚卸資産の評価方法の中の低価法。日本の会計基準では原則は原価法で低価法は任意適用(H.19.4.1以後開始する事業年度から日本でも原則低価法が適用されるようです)でしたが、米国の会計基準では原則が低価法になります。
低価法(Lower of Cost or Market Basis; LCM)
資産は大きく非貨幣性資産(nonmonetary assets)と貨幣性資産(monetary assets)に分類され、非貨幣性資産は取得原価で表示されるのが原則である。しかし、棚卸資産の時価が原価を下回っているときは、回収不能(unrecoverable)な金額が資産として計上されていることになるので、低価法が棚卸資産の評価原則となる。保守主義の原則に基づく会計処理。
低価法により価値が低下した場合、それが重要でなければ、(売上原価:CGS)として費用計上し、例えば技術進歩による陳腐化など大幅な価値の下落を伴う重大なものであれば、棚卸資産の陳腐化による評価損(loss on inventory obsolescence)のような勘定を使ってその他の費用及び損失(other expenses and losses)項目として処理をする。
棚卸資産の時価は再調達価額(replacement cost)が基本である。しかし、翌期以降に販売される際に通常の売上利益以上の利益が実現するのを防ぐため、あるいは販売時に損失が発生することを防ぐために上限と下限が設定される。
- 上限は、正味実現可能価額(Net realizable value(NRV) = Selling price - Selling cost)
- 下限は、NRVから正常利益(normal profit)を控除した金額
となる。
例えば、取得原価$110の棚卸資産Aに低価法を適用することを考える。このとき再調達価額が$90、販売価格が$140、販売コストが$20、正常利益が$25とする。上限である正味実現可能価額は$140 - $20 より$120となる。下限は$120から正常利益である$25を引いて$95となる。再調達価額が$95より低くなってしまったのでこの棚卸資産Aに低価法を適用した場合、$95まで評価下げが行われ、取得原価との差額の$15は売上原価として今期に費用化される。
"自社での正常利益の基準って何やねん??"とかが悩みどころ。必ずしも商品を販売する市場での優位性がなくなっている今日この頃・・・。