今日は「笑の大學」を見てきました。実は三谷幸喜の作品をTV(言わずもがな「古畑任三郎」)以外では見たことがなかったので、好奇心でいっぱいでした。シナリオそのものについて僕が思うのはタイトルに書いた通りです。ポジからアプローチを自分の感性に正直に表現する演出家と戦時体制下で笑うことすら経験のない厳格を体現し、かつその演出家の表現を時には「やつあたり?」、「揚げ足取り?」と思わされるくらい尽く否定していく(ネガからのアプローチ)警視庁の検閲官のやりとりで構成されています。役所広司が圧巻です。登場当初のいかにも政府の「小」役人的な堅物っぷりと終焉近くでの笑いの「ツボ」を体感し、否定し続けた演出家へ上梓を懇願する姿のギャップが同一人物とは思えない表現が魅力だと思いました。
ちなみによーくウェブを見るともともとは舞台上の作品とのこと・・・納得できます。映画にしては場のVarietyが少ないなぁと思いました。2時間強の中で多くの時間が、検閲官と演出家の二人がいる警察の建物の中で占められていたし。。舞台で見たら印象ってどう変わったのかなぁって思いました。
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