今日は、「えらくタフな交渉ごとになるだろうなぁ・・・(トーンはどんどん低め)。」と重い気持ちで営業に向かい、ネタが会社として一歩も引けない話で「明日、酒臭くてもいいからエンドレス接待攻めでも・・・やるかぁぁ」と覚悟を決めていた。が、思いのほか「わかりました。一度考えさせてください。」と30分弱であっさり終わってしまったので異様に早くフリーになった。さっさと家に帰って本を読むとか、仕事するとかすればよいものの僕はそういう人種でない。横浜近辺から京浜急行に乗りながら、「仕事でもプライベートでも同じ大学の人って殆ど会わないのに、つい最近知り合った人がいた」と思い、僕の学生生活の中で一番行かなきゃならなかった場所へここ2年行ってない事に気が着いたからふらっと行ってみた。たまたま愛用のiPodで"Better Days"(Janet Jackson)を聞いていた。
高校から大学までエスカレーターだったからきっと、「大学の学生の持つスピリットと付属高校特有の要領のよさ、いい加減さ、スレ具合を持ち合わせた学生だったんだろうなぁ」と、どんどん学生時代を振り返る。そして、どうも僕が高校生という時間と大学生という時間を切り離せずに回想していることに気がついた。なんでだろう?やったらスパルタというかストイックな中学校にいたせいか付属高校のまった~りした雰囲気(それなりに勉強していれば大学へ行けてしまう!世間より楽・・・。)に急激に染まったからだろうと思う。制服は学ランであったことはあったけど入学式と合コン以外で着たことがない、自分の好きなことに好きなだけ取り組める時間があったこと(試験直前は例外)、を謳歌していたからだ。そして、そのまんま大学生へ。どんどん広がる人間関係と活動範囲を謳歌していて・・・ありがちだけど試験前とぜ~ったいに出席しないと成績に響く授業以外学校へ行ってなかった。大学4年のときは最高潮で30数単位残していたのに、「ギリギリを楽しまなきゃ♪」(今となっては意味不明)と言いながらクリアーしていた僕自身に驚く。閑話休題。。。切り離せないのは、大学生としての時間をどう過ごすかのベースが付属高校で幸か不幸かかなり出来上がっていたからとまとめられそうな気がする。
意地になって使っていた都内唯一の路面電車、都電荒川線に乗ってみる。日ごろ使う地下鉄とはやっぱり雰囲気が違う。夕方のラッシュアワーが始まっているはずだろうにも関わらず僕の乗った電車では、僕しかスーツを着ていなかった・・・。駅を降りてみる。学生のみなさまが図書館へ流れたり、喫茶店へ流れたり、帰途へ行ったり・・・。キャンパスへ向かってみる。「昔ながらの商店街に変化は?」と思ってきょろきょろしてみる。気楽に入ってお茶できる店といえばモスバーガーしかなかったのが、いまやここで紹介されてもおかしくないカフェが3店舗もできていた・・・雀荘や印刷屋の後にできたのだろう。そしてキャンパスへ入ってみる。スーツ姿もあることはある。就職活動?社会人学生の方?見慣れないポスターを見つける・・・「分煙にします。」。なんて殊勝な心がけだと思わず苦笑。門から出て行こうとする学生の波に抗しながら、ぎんなん特有のにおいが季節のズレを感じさせる。そしてキャンパスの中心部へ到着(そこで撮った写真が↑です。相変わらずボケ気味で申し訳ありません)。卒業してから2年半が経つ。キャンパスの見た目ですら明らかな変化・・・古い校舎から新しい高層建築への建て替えが進んでいた。「僕がいた学部でないから・・・」とは思ったけれども時間の流れを否応なしに感じた瞬間。そして古巣の学部校舎へ向かう。懐かしい教授たちの名前が並んでいた。僕のゼミ教授は肝臓がやられている上、ゼミ合宿がある度に「いつ死ぬかわからん」的なことをいう教授だったけどご健在で安心・・・出席率が異常に低かったのに「優」をくれて大感謝。一通り歩いて商店街へ抜ける。学生街の典型だから安い、ボリュームありって店がまだあるかどうかドキドキしながら歩いた・・・。あった。そういう店って出される料理にも特徴があるけど店員にも特徴があった。例えばエルム。おっちゃんが一人でやっている店で、お昼時に友人数人で行って全員違うオーダーをすると激怒りする、後で別のお客さんがカレーを頼むと、一番優先的にでてくる、と色々逸話があった。でもそういう店ってなぜか愛着が沸いてしまう。
その後、東京メトロ早稲田駅そばのAYUMIブックスへ向かう。ここの本屋に良く通ったのは、(1)本屋なのに24時まで開いていること、(2)本の品揃えがスペースにしてはよくできているからだった。早速入ってみるけれどもやっぱり同じことを思う人が多いのか結構立ち読みしている人が多い。最近3日に一度新しい本を買っているので今回はパス。立ち読みで、大学の紹介本を読んでみる。時代が時代なのかわからないけれども、大学出版局が出している本でないのに、大学のアピール記事のみならず財務状況のダイジェストまで載っている、爆。そして、学部が一つ増えて、「国際教養学部」なるものができていたり、僕の古巣に「国政政治経済学科」ができていたり、大学院の研究科がより働いている社会人に門戸を開く形で本部のみならず本庄キャンパスや北九州にも学校敷地を構えていた・・・。こういうのを見ると「(その場限りかどうかは突っ込まずに)とりあえず向学心」が疼く。と同時にこういう新設の学部・研究科の存在価値がこれから問われるんだろうなぁとも痛感。だって大学は違えど同じ看板って今の世の中に溢れているから。
20時が過ぎた。お腹がすいたのでよく通ったカレー屋へ行く。タイミングよく週代わりのキーマカレーにありつく。変わらない味に安心してドカ食い。あーデブまっしぐらか?
その後JRの駅まで歩く。学生のときにこんな会話があった。「地下鉄で帰る?バスで行く?それとも、馬場歩き?」校門そばで同じ会話を聞く。つくづく変わらないものは変わらないなぁと。
高校生のときから大学生を経て、社会人になったけれども、僕自身は「母校への忠誠心(本来そんなおおそれたものでないけど)」は低いと自覚して、他人にもそう言って来た。典型は高校生から大学生まで全く同じ校歌を暗唱できていない・・・。こういうことを言うと「ありえない!!」と友人や先輩である父親や祖父に大目玉を喰らう。でも今日は感謝の気持ちでいっぱい。日々、凸凹はあるけれども、今の自分を形成する大部分を占める人生経験を積ませてくれた基礎だから。しかもストレートにそう思ったから。
1月に大学対抗ラグビーがある。ご無沙汰している友達を誘って行って見ようかな?
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